串田孫一さんが、装丁と絵を添えた
山の画文集です。
山岳文学は沢山の方がいるけれど、
串田孫一さんの文は肩ひじはることなく
本当に自然体で
読んでいるとてくてくと山を歩いているような心地になってきます。
何かの本で、山にいるときは山の本は読まないと
書いてあって
確かにそうだなと思います。
山を降りて時間の経過とともに
心の中の結晶のようになっていく山の記憶。
たくさんの小さな結晶のきらめきが丁寧に
綴られた一冊です。
◯昭和48年3月1日二版発行
◯軽い折あと、シミが少しありますが状態は良好です。