「 受け手があって読んでくれて、初めて物語は完成する。作り手を離れ、そこから紡がれていく何かがあると思うのです。」
〜帯掲載文より抜粋
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梨木香歩さんのデビューから現在までのエッセイ集。
自然の中に身を置くことを大切に綴ってくれる
梨木さんの文章は、不器用でも大丈夫だよと
支えてくれるようです。
淡くたちのぼってくる気持ちを絶妙なニュアンスで語る力は、
エッセイの中にも立ちあらわれ
この感受性の中から、物語は紡ぎ出され生まれるのだということが実感できる一冊。
タイトルもとても美しく、そのタイトルと呼応するかのような装丁の美しい単行本です。